LA郡はホテル不足〜他都市ほど観光客増えず
- 2014年5月7日
- アメリカ発ニュース
ロサンゼルス郡は、経済回復、快適な気候、娯楽施設の多さから年間の観光客数が3年連続で記録を更新しているが、ダウンタウンのコンベンション・センター近くに十分な宿泊施設がないため、フロリダ州オーランド、ニューヨーク、シカゴといった競合都市より伸びが小幅にとどまっている。
ロサンゼルス・タイムズによると、米国では経済が上向いてきたことや、中国、ブラジル、日本、オーストラリアといった外国の中産階級の旅行者増加を受け、全般的に観光客が増えている。特にシカゴ、ニューヨーク、オーランドでは増加が目立ち、シカゴ市長は2020年の観光客予想を従来の年間5000万人から5500万人に上方修正、ニューヨークのブルームバーグ前市長も「従来予想より1年早い14年に5500万人に達する見通し」と発表している。
これに対し、ロサンゼルスは20年に5000万人の集客が目標。ホテル不足が問題だが、過去数年間に多少増えたとは言えまだ十分ではなく、コンベンション・センターの徒歩圏内ですでに着工または計画されているホテル以外に2000〜3000室が必要とみられている。ロサンゼルス郡の現在の客室数は約9万7000室で、コンベンション・センターから1マイル以内には4875室しかなく、残りはパサディナ、サンタモニカ、ロングビーチなどに分散している。
一方、オーランドはオレンジ郡コンベンション・センターから1マイル以内に7695室、ニューヨークはジェイコブ・K・ジャビッツ・センターから1マイル以内に約3万室の宿泊施設がある。シカゴのマコーミック・プレイス・コンベンション・センターは、1マイル以内には1539室しかないが2マイル以内には5024室ある。
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