大統領選の運動解禁 シリア、アサド氏当選へ

 【共同】6月3日に行われるシリア大統領選の選挙運動が11日、解禁された。立候補者3人のうち、バッシャール・アサド大統領以外の2人はほとんど無名で、3期目を目指すアサド氏の勝利が確実視されている。

 アサド政権は2012年に反体制武装勢力の攻勢を受け「崩壊は時間の問題」との見方も出たが、昨年から反攻に転じてひとまず危機を乗り切った。選挙の勝利で政権の正統性を内外にあらためて誇示するとみられる。

 立候補者はアサド氏のほか、独立系の人民議会(国会)議員マーヘル・ハッジャール氏と元同議員で実業家のハッサン・ヌーリ氏。計24人が立候補届を出し、最高憲法裁判所の審査で3人が承認された。首都ダマスカスでは11日までに、候補者の看板やポスターの掲示が始まったが、ほとんどがアサド氏のものだ。

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