EU将来見えず、関心低く 欧州議会選まで1週間

 【共同】欧州連合(EU)で22〜25日に実施される欧州議会選まで1週間。結果はEUの行方やEU次期指導部の選出に大きく影響するが、各国市民の関心はいまひとつ。債務危機の経験を踏まえたEUの将来をめぐる論議は低調で、低下の続く投票率がまた最低を更新する可能性も指摘される。

 欧州議会の主要政党は、今回初めて次期欧州委員長候補をそれぞれ担いで選挙に挑んでいる。中道右派の欧州人民民主党はルクセンブルクのユンケル前首相を、中道左派の欧州社会党はドイツ人のシュルツ欧州議会議長を擁立した。

 2人は8日、ドイツの公共テレビZDFが生放送した討論番組に出演したが、共に今後5年間、EUに新たに加盟する国はないと述べた程度で、政治・経済統合などEUの針路について具体的に言及しなかった。

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