東芝、グーグルに半導体を独占供給へ 〜 モジュール式スマートフォン向け
- 2014年5月21日
- ハイテク情報
東芝は、グーグル(Google)が2015年に発売を計画しているモジュール式スマートフォンに3種類のプロセッサーを供給する「優先供給業者」に選ばれた。日本企業としては唯一となる。
Cネット誌によると、グーグルは、次世代型スマートフォン開発計画「プロジェクト・エラ(Project Ara)」のもと、機能ごとに部品を取り替えられるモジュール設計のスマートフォンを開発中で、各モジュールと電話機本体のあいだでデータ転送や電気信号の制御といった演算を処理する3種類の大規模集積回路(LSI)を東芝から調達する方針だ。
グーグルのモジュール式スマートフォンは、蓄電池をはじめ、カメラや健康管理といった機能を可能にする部位(モジュール)をブロック玩具のように本体背面に着脱式で取り外しできる設計。
たとえば、カメラを使う際にはカメラのモジュールを取り付け、長時間の外出時にはカメラや健康管理機能のモジュールの代わりに二つの電池を取り付けるといった目的別の利用方法が可能となる。
グーグルは現在、グーグル・グラスの最終商品化に注力し、2014年秋にも発売する計画だとみられる。それと同時に、モジュール式スマートフォンを2015年の中核新製品と位置づけていると指摘される。
東芝はグーグルのモジュール式スマートフォン向けプロセッサーのサンプルを今年秋に出荷し、問題がなければ2015年初めから大分工場で量産を開始する見通しだ。
東芝は、日本企業として唯一の優先供給業者に選ばれたことで、同スマートフォンが発売されてから約1年間はプロセッサーの供給を独占できる見込み。
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