IBMと富士フイルム、高密度磁気テープを開発 〜 急増する大規模データ向け

 IBMと富士フイルムは、大規模データ(big data)の処理を念頭に、1平方インチあたり859億ビットの面記録密度を実現した磁気テープの試作品を開発した。

 IBMは、同技術の商業化の時期について明らかにしていない。

 コンピュータワールドによると、その水準の記録密度の場合、業界標準のLTO(Linear Tape Open)テープ・カートリッジに最大154テラバイトの非圧縮データを保存できる。

 最新の第6世代LTOテープ・カートリッジの容量は2.5テラバイトであることから、約60倍の大容量化が可能になる計算だ。

 IBMによると、テープ媒体はほかのストレージ製品に比べて安価で省電力であるため、大規模データの長期保存に利用されている。

 予備保存用ファイルや動画や音声保管庫(アーカイブ)、災害復旧用の複製といったデータ量は、2020年までに40ゼタバイト(40兆ギガバイト)に達すると予想される。

 富士フイルムは試作品開発にあたり、高額の金属スパッタリング、または蒸着法を用いることなくバリウムフェライト(BaFe)磁性体を塗布する方法を開発した。

 一方、IBMは先進サーボ制御技術を提供し、ナノスケール精度のヘッド・ポジショニングを実現、トラック密度の増加を可能にした。

 開発班はさらに、90ナノメートル幅のGMR読み取りヘッドを採用し、信頼性の高いデータ読み取りを可能にする信号処理アルゴリズムを開発した。

 IBMと富士フイルムはテープ技術の開発で過去10年間協力しており、2010年には1平方インチあたり295億ビットの面記録密度を実現している。

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