加州干ばつの損害、17億ドル〜大量の雇用奪うと加大調査
- 2014年5月22日
- アメリカ発ニュース
カリフォルニア州で続く干ばつが、農業地帯セントラルバレーで一万人を超える農業雇用を奪い、農家に総額17億ドルの損失を与えているとの推計を、カリフォルニア大学デイビス校の研究チームが発表した。
ロイター通信によると、国内最大の人口を抱えるカリフォルニアでは記録的な干ばつが3年続いており、2014年は過去最悪になるとの見方も出ている。一部では飲み水が枯渇しているほか、農地約50万エーカーが手付かずという農家もある。
調査の速報値によると、干ばつの影響でこれまでに最高1万4500人のフルタイムおよび季節雇用が失われた。未耕作農地は、バレー南部のサンホアキンバレーだけでも41万エーカーに達している。09年の干ばつでは、未耕作地が27万エーカー、農業雇用の損失は7500人だった。
州農家の大半は雨よりも配水システムに依存し、連邦と州の取水事業から購入しているが、今年使える水の量は例年よりも少ない。カリフォルニア農業組合(CFBF)のデイブ・クランツ広報によると、このため農家の多くが他の供給業者か自前の井戸に頼っている。
しかし調査結果によると、井戸水をくみ上げれば農家にかかるコストが全体で4億4800万ドル上昇するという。
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