イラン、2月の合意履行 20%濃縮ウランは8割減

【共同】国際原子力機関(IAEA)は23日、イラン核問題に関する報告書をまとめ、核兵器開発疑惑の一部である起爆装置の開発について説明するなど、同国が2月にIAEAと合意した7項目の措置を履行したと明らかにした。軍事転用が懸念される濃縮度約20%のウランの保有量も5分の1以下の38.4キロに減らしたとした。

 イランは5月中旬に行われた欧米など6カ国との協議で、核問題の包括解決に向けた最終合意文書の草案作りに着手したが、欧米がイランのウラン濃縮活動をどの程度認めるかなどで意見が対立している。2月の合意を履行したことで、難航する核交渉に良い影響を与える可能性もある。

 報告書によると、イランが核兵器開発疑惑について、IAEAに技術的な情報を提供したのは2008年以降で初めて。イランは民間利用のために起爆装置の同時点火の実験をしたと説明しており、IAEAは情報を精査するとしている。

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