アマゾン、30日間のSTB無料試用を提供 〜 ファイヤーTVの販促を強化
- 2014年5月30日
- ハイテク情報
アマゾン(Amazon)は、最近発売したファイヤーTV(Fire TV)の販促戦略として、30日間の無料試用期間を設けた。消費者電子製品としては異例の販促方法であり、アマゾンの意気込みがうかがえる。
同社はこれまでも、数種類のキンドル製品群を市場投入しているが、試用期間を提供するのは今回が初めて。
ファイヤーTVは、インターネット動画をテレビ画面に再生できるセット・トップ・ボックス(STB)製品で、ロク(Roku)やアップルTV、グーグルのクロームキャストの後続競合製品。
インベスターズ・ビジネス・デイリー紙によると、ファイヤーTV(99ドル)の購入者は、購入から30日間の試用期間を経てから購入額がクレジット・カードに請求される。同製品を気に入らない消費者は、その期間中であれば規定の手続きによって自由に返品できる。
アマゾンの発表によると、5月下旬現在、アマゾンのオンライン小売サイトにおける電子製品部門の人気番付でファイヤーTVは3位から1位に躍り出て、2位のクロームキャストと6位のロク3、そして11位のアップルTVを抑えた。
BTIGのリチャード・グリーンフィールド氏は、「30日間の無料試用を消費者に提供することで、アマゾンはいまの勢いをさらに強め、競合製品を完全に抑え込もうと狙っている」「さらに、ファイヤーTVを普及させてコンテント配信事業のプライム・インスタント・ビデオも拡大させる戦略だ」と指摘する。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ