ボーダフォン、伊コブラを買収〜自動車向け通信事業に参入

 英通信大手ボーダフォンは、自動車業界向けに電子機器サービスを提供するイタリアのコブラ・オートモーティブ・テクノロジーズを1億9750万ドルで買収することで同社と合意した。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、ボーダフォンはかねてから、通信機能を持つ機器同士が情報のやり取りを行う機器間通信(M2M)分野への進出を狙っていた。M2Mは「モノのインターネット」(IoT)とも呼ばれる。

 米ネットワーク機器大手のシスコ・システムズは、2050年までに医療や自動車、輸送、エネルギーの各業界で500億台の機器がインターネット接続機能を備えると見積もっている。コンサルティング大手プライスウォーターハウスクーパース(PwC)の予測では、今後10年間で、新たにネット接続機能を備える機器の数が携帯通信端末を上回りそう。

 ボーダフォンでM2M事業を指揮するエリック・ブレネイス氏は、「ボーダフォンとコブラの組み合わせで、コネクテッド・カー・サービスの世界的なプロバイダーが新しく誕生する」と述べた。

 ボーダフォンのM2M事業では250人が働き、14年3月期は21%の増収を記録した。同期にM2M接続機器の数を1200万台から1600万台に増やした同社は、14〜18年には年平均24%の割合で増えると予想している。

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