OPCW、現場調査できず シリア、塩素ガス使用疑惑

 【共同】シリアで塩素ガスを使った攻撃が行われた疑いに関し、化学兵器禁止機関(OPCW)の調査団がまとめた暫定報告が18日、明らかになった。塩素ガスが組織的に使われた可能性を指摘する一方、安全上の問題から使用が疑われる現場での調査を実施できておらず「最終的な結論」には至っていないとしている。

 調査団は5月から活動を開始し、被害者を手当てした医師の報告や攻撃に関する映像などを調べた。入手した情報に関し「一貫性のない、純粋に政治目的のものだとして退けることはできない」と指摘している。

 米国は6月17日のOPCWの執行理事会で、組織的な攻撃が行えるのはシリア政府しかないと指摘した。一方、報告書によると、シリア政府は調査団に対し、塩素ガスの製造工場が武装勢力に奪われたなどの情報を伝え、反体制派が使用したとの見方を強調している。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る