白斑被害者に一時金 カネボウ、1人数十万円

 【共同】カネボウ化粧品(東京)が、美白化粧品を使って肌がまだらに白くなる「白斑」被害が出た利用者に対し、1人当たり数十万円の一時金を支払う方針を決めたことが20日分かった。対象は、症状が比較的重いと判断した約4000人で、支払総額は数十億円規模に上る可能性がある。

 一時金は慰謝料と、通院などで会社を休んだ場合の収入を補う1日当たり数千円の休業補償。これまで慰謝料などは原則、被害者の症状が回復した後に支払うと説明していたが、治療の長期化が想定される人には負担を減らすため回復を待たずに支払う。

 既に対象者に一時金を支払う意向を示した手紙の送付を始めた。社員が被害者の自宅を順次訪問しており、金額などに合意すれば支払いを進める。

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