ヤフーCEO、カンヌで寝坊〜広告主との晩さん会に2時間遅刻

 仏カンヌで開催された国際広告祭(カンヌ・ライオンズ)で、ヤフーのマリッサ・メイヤー最高経営責任者(CEO)が自身のために準備された晩さん会に寝過ごして2時間も遅刻していたことが分かった。

 ウォールストリート・ジャーナルが消息筋の話として報じたところによると、晩さん会は17日、現地の有名レストラン、ロアジス(L’Oasis)を会場に、メイヤー氏と広告主の交流の機会として米広告大手インターパブリック・グループ(IPG)が設定した。

 招待された米食品大手モンデリーズ・インターナショナルや、ビール大手ミラークアーズ、ギリシャ・ヨーグルトのチョバーニなどの幹部陣は、ヤフーの新広告戦略をCEOの口から聞くことを目的に集まった。

 ところがメイヤー氏が2時間ほど遅刻したため、IPGのマイケル・ロスCEOなど複数の出席者は氏が到着する前に会場を去った。消息筋によると、メイヤー氏は一部の出席者に対し、寝過ごしたために遅れたと説明した。

 招待されたある企業トップは、「これが投資家会合や取締役会、買収がらみの会議なら、彼女は自分で起きたか部下に起こされていただろう。これでまた彼女は、広告主や広告収入、広告代理店の価値を理解していないことを実証してしまった」と語った。

 ヤフーの広報担当者は説明を拒み、「IPGをはじめ広告企業との協力関係を尊重している」とだけ語った。

 ヤフーはここ数年、ウェブサイトのディスプレイ広告市場でシェアを下げているだけに、フェイスブックやグーグルに寝返った販売各社の信頼回復が重要な課題となっている。メイヤー氏は数カ月前にナンバー2のエンリケ・デ・カストロ最高執行責任者(COO)を解任した際、自身が広告主との関係強化を担当すると表明していた。

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