シリア政権、基盤強める 化学兵器搬出、対テロ戦で

 【共同】シリアのアサド政権は、化学兵器禁止機関(OPCW)の計画に基づく化学兵器用物質の国外搬出を完了させたことで、存続基盤を強めた。シリア内戦で台頭したイスラム過激派は隣国イラクを急速に不安定化させており、内戦で「テロとの戦い」を掲げてきた政権は正統性を強調、反体制派への攻撃を激化させる構えだ。

 化学兵器生産施設の破壊などの課題は残り、実際に全廃されるのか疑念は強い。ただ、過激派の脅威がさらに拡大するのを防ぐために今後、政権存続を容認せざるを得ない空気が米欧にも広がる可能性がある。

 「この大いなる成果は、シリア政府が国際的な責務を果たしていることを証明している」。外務省当局者は23日、搬出完了を受け国営通信を通じ声明を発表。国民を標的にした「テロリストの猛攻撃」が続く中で計画を完了させたとして、政権側の努力を強調した。

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