産業スパイで中国の女を起訴〜GM種子の盗み出し計画
- 2014年7月7日
- 米国ビジネス
アイオワ州の連邦地検は6日までに、米企業が開発した遺伝子組み換え(GM)種子を盗もうとした罪で中国籍の女を逮捕、起訴した。
ウォールストリート・ジャーナルによると、起訴されたのはモー・ユン被告(41)。中国の種子会社中国・大北農集団(DBN)のためにきょうだいらと共謀し、モンサント、デュポン、LGシーズが開発したトウモロコシのGM種子を盗もうとした。
モー被告はDBNのシャオ・ゲンホー会長の妻で、DBNの傘下企業がトウモロコシ種子を扱っている。きょうだいのモー・ハイロン被告(昨年12月に起訴済み)とともに01〜09年、DBNで働いていた。
今回のGM種子盗み出しは、各社の畑からGMトウモロコシの穂を堀り出して北京に送ろうとした5年がかりの計画という。米企業は毎年巨額の研究・開発(R&D)費を投じて雑草や害虫のつかないGM種子を開発しており、国際産業スパイの標的にされる例が増えている。
2人のほかにも関与が疑われる5人が連邦当局に逮捕されており、女性は他の共謀者とどの種子を入手するか、農地の購入の可能性、種子を入手するために米国内でもっと人手が必要か…などを話し合っていたとみられる。
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