FIFA代理店幹部を逮捕〜W杯チケットの不正転売で

 リオデジャネイロの警察当局は、サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会で観戦チケットを不正に転売した疑いで、国際サッカー連盟(FIFA)公式代理店の幹部を逮捕した。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、逮捕されたのは英国人のレイモンド・ウェラン容疑者。W杯チケットの独占販売権を持つスイス・チューリヒのマッチ・ホスピタリティ(MATCH)で役員を務めている。当局によるとウェラン容疑者は、観戦チケットを不正に転売するダフ屋行為を行っていた組織にチケットを高値で横流しした疑い。

 当局は5月、FIFA元会長の名前を冠した取り締まり作戦「ジュール・リメ」を開始した。先週になってチケットの違法販売組織を摘発し、アルジェリア人ら11人を逮捕。電話の通話記録などからウェラン容疑者が浮上した。

 販売組織は、顧客からVIP席のチケット購入を受け付け、注文が入るとウェラン容疑者からスポンサーやNGO団体、代表チーム関係者向けのチケットを受け取り、高値で転売していた。

 マッチは声明で、企業顧客のうちニュージャージー州のジェット・セット・スポーツ(Jet Set Sports)、インドのリライアンス・インダストリーズ(Reliance Industries)、ナイジェリアのパモジ(Pamodzi)の3社が不正転売を行っていた事実を社内調査で確認したと説明した。

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