鍵を握るセットプレー 決勝T以降、接戦多く

 【共同】W杯ブラジル大会では決勝トーナメントに入って接戦が多く、4強入りしたチームはいずれも1試合延長に入った激戦を乗り越えてきた。各チームはFK、CKが得意なキッカーを擁しており、1点勝負が続きそうな準決勝以降ではセットプレーが鍵を握りそうだ。

 ブラジルは準々決勝のコロンビア戦でDFダビドルイスがゴール正面約25メートルのFKを直接決めた。右足の内側で蹴った球はゴール手前でゆらりと揺れ、右上隅に吸い込まれた。スコラリ監督が本人に代わり「昔の名手が得意とした蹴り方。録画映像を何度も見て習得した」と説明した。

 アルゼンチンはエースのメッシが1次リーグのナイジェリア戦で鮮やかなFKを見せた。利き足の左足で蹴り上げ、壁を越えた後にGKの手から逃れるようなカーブを描く得意の軌道。敵将のケシ監督に「彼は木星から来ている」と嘆かせた。

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