イラク混迷で難局に シーア派大国イラン

 【共同】イラクでイスラム教スンニ派の過激派が勢力を拡大したことで、シーア派大国イランが難局に直面している。イラクで同じシーア派が主導する“盟友”マリキ政権は混乱の責任を問われて存続の危機に。この機に乗じ独立を目指すイラクのクルド人の動きが自国内のクルド人社会に波及することを、イランは強く警戒している。

 過激派「イスラム国」とマリキ政権の戦いは、サウジアラビアなどのスンニ派とイランなどシーア派の「代理戦争」とも評されるが、イランは本格的な軍事介入に否定的。欧州の外交筋は「核問題解決による制裁解除を急ぐイランに政治、経済的余裕はない」と見る。

 マリキ政権を支持する米国とイランが過激派対策で協力する可能性も浮上したが、米国を敵視するイラン最高指導者ハメネイ師が欧米の介入を強くけん制したことでついえた。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る