イラク混迷で難局に シーア派大国イラン

 【共同】イラクでイスラム教スンニ派の過激派が勢力を拡大したことで、シーア派大国イランが難局に直面している。イラクで同じシーア派が主導する「盟友」マリキ政権は混乱の責任を問われて存続の危機に。この機に乗じ独立を目指すイラクのクルド人の動きが自国内のクルド人社会に波及することを、イランは強く警戒している。

 過激派「イスラム国」とマリキ政権の戦いは、サウジアラビアなどのスンニ派とイランなどシーア派の「代理戦争」とも評されるが、イランは本格的な軍事介入に否定的。欧州の外交筋は「核問題解決による制裁解除を急ぐイランに政治、経済的余裕はない」と見る。

 マリキ政権を支持する米国とイランが過激派対策で協力する可能性も浮上したが、米国を敵視するイラン最高指導者ハメネイ師が欧米の介入を強くけん制したことでついえた。

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