キヤノン、簡単設置のT4を投入 〜 新型のモジュラー型データ・センター
- 2014年7月10日
- ハイテク情報
キヤノン・テクノロジーズ(Cannon Technologies)は、モジュラー型データ・センター製品「T4グラニュラー・モジュラー・データ・センター(Granular Modular Data Centre)」の提供を開始した。
T4は、クレーンを使わずに手作業での組み立てを可能にしたことで、大型構成部位の運搬や設置にともなう課題を解決する。
データ・センター・ノーレッジ誌によると、電算需要に応じて小規模から徐々に拡張できるモジュール設計のデータ・センターは、費用効率が高いほか、設置開始から稼働開始まで通常12週間程度と、モジュラー設計以外のデータ・センターに比べて非常に短く、臨時の電算施設増強や遠隔地での一時的需要に便利だ、とキヤノンはT4の有用性を強調する。
T4は、駐車場や倉庫、建物の屋上といったコンクリート地面に設置が可能。極端な気温や厳しい環境条件にも対応するように設計されている。
また、T4はキヤノンの「ウィズイン・ロウ・クーリング(WIRC=WithIn Row Cooling)」を利用する近接冷却技術を採用し、冷却用に導管や大型送風システムを設置する必要がない点も特徴だ。
さらに、外気を効率的に利用することで、コンプレッサー実行時間の短縮と省電力も実現する。
T4は、キヤノンのソフトウェア「T4データ・センター・マネージャー(Data Centre Manager)」を採用し、データ・センター基幹設備管理(DCIM=Data Center Infrastructure Management)機能を追加することも可能。
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