違法伐採からせき払いまで音を検知 〜 スマートフォンで検知音を送信
- 2014年7月9日
- ハイテク情報
熱帯雨林を違法に伐採するチェーンソーの音からせき払いまで、自然や身体の異常音をスマートフォンで検知する技術が注目されている。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、2013年創業のレインフォレスト・コネクション(Rainforest Connection、カリフォルニア州)はこのほど、スマートフォンを別体の太陽電池とともに樹木に設置し、森林内で響くチェーンソーの音を検知して地元当局に知らせる仕組みを開発した。
同社は資金集めウェブサイトのキックスターター(Kickstarter.com)で10万ドルの調達を目指しながら、カメルーンで森林監視活動を始めるためロンドン動物学協会と提携した。
レインフォレストは、グーグルのアンドロイドOSで走る中古スマートフォン群を、太陽電池と接続した状態で森林の目立たない場所に取り付けている。それらのスマートフォンは1平方マイル以内の音を拾え、密猟の銃声や動物の鳴き声も分析用に送信する。
この種のスマートフォン用アプリケーションはそのほかにも、睡眠の様子の診断や精神疾患の特定、絶滅の危機にあるセミの監視といった多彩の目的で開発されている。
コーネル大学が6月に公開した身体装着型通信端末「ボディービート(BodyBeat)」は、首に取り付けられるマイクが呼吸やせきといった身体音を追跡する。小型の音響処理装置がデータをスマートフォンに送信し、疾患の早期発見や食品消費の記録を助ける。
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