TPP交渉、正念場に 難航分野で本格化

 【共同】次回以降に開かれる環太平洋連携協定(TPP)の首席交渉官会合では、これまで溝が埋まらなかった難航分野をめぐる議論が本格化する。合意実現に向け残る高いハードルを越えるために複雑に絡まる各国の利害をいかに調整するか、いよいよ交渉の正念場を迎える。

 貿易や投資を促進するためのルール分野の交渉では、知的財産、国有企業改革、環境の3分野が難航分野として残る。いずれも先進国対新興国の構図で、交渉関係者が「難しい問題だからこそ解決できずに残っている」と口をそろえるが、解決できなければTPPは霧散しかねない。

 TPPは今後の通商交渉を主導するという高い理念を掲げているため、新興国の実情からかけ離れた規律が米などから提示され、反発を招いてきた。遅れて交渉に参加した日本は、局面打開に向け調整役として力を発揮する余地がある。

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