フォルシア、米国に新工場開設へ

　フランス本社のフォルシアは、ケンタッキー州シェルビー郡シンプソンヴィルに新工場と技術センターを開設する。クーリエジャーナルが報じた。同社には既にケンタッキー経済開発金融公社より300万ドルの税優遇措置の許可が下りている。新工場をリースする可能性もあり、投資総額は1870万ドルに達する見込み。同工場での新規雇用人数は226名から410名の間を予定している。

　これとは別に同社は、2014年3月、ベルギーのブリュッセルにジャストインタイムの組立工場をオープンしており、同工場からはアウディS1とS1スポーツバック向けのフロントエンドのモジュールと、フロントバンパーとリアバンパーが納入されている。2014年5月には、メキシコに車両向けシートカバーとフォームを開発する新しい研究所を開設した。

　フォルシアは2016年の売上げを28億5000万ドル、営業利益率を4.5 %から5%に目標設定している。2013年は売上げ24億8000万ドル、営業利益率3%だった。

　米工場の開設はヨーロッパ市場依存から脱しようと進めている取り組みの一環。アジア市場向けにも同社は、2014年2月、排気制御の技術開発のため、インドのバンガロールにテクニカルセンターを開設、日産向け内装システムメーカーの豊和とはジョイントベンチャーを立ち上げた。フォルシア豊和インテリア（FHI）はメキシコ、プエブラのフォルシアの工場内に拠点を置いている。

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