フォード前CEO、グーグルに〜自動運転車商用化の布石か
- 2014年7月16日
- 自動車関連
検索エンジン最大手のグーグルは15日、自動車大手フォードの前最高経営責任者(CEO)アラン・ムラリー氏を取締役に任命したと発表した。就任は9日付。グーグルが開発を進める自動運転車の商用化や、車載ソフトウェアの拡大へ向けた布石とみられる。
ロイター通信によると、6月末にフォードを退社したムラリー氏は、かつてマイクロソフトの次期トップの最有力候補と目されたこともあった。今後は、前ベンチャー投資家のジョン・ドーア氏や、インテルのポール・オッテリーニ元CEO、ブイエムウェアの共同創業者ダイアン・グリーン氏らとともにグーグル取締役会の一員となる。
ムラリー氏は航空大手ボーイングで取締役を務め、2006年に赤字が続いていたフォードのトップに就任。その後経営を立て直した実績は高く評価されている。14年のフォードは、最高80億ドルの税引き前利益が見込まれている。
グーグルは現在、基本ソフト(OS)「アンドロイド」を車載アプリケーションのプラットフォームとして確立させる戦略を進めており、自動運転車の商用化とともにムラリー氏の手腕や専門知識が大きな武器となりそうだ。
ムラリー氏はこのほか、グーグルの監査委員会にも名を連ねる。
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