グーグル、プロジェクト・ゼロを立ち上げ 〜 インターネット上のバグ退治
- 2014年7月25日
- ハイテク情報
グーグル(Google)は、インターネット全体のバグを減らしセキュリティー改善を目指す 「プロジェクト・ゼロ」を立ち上げた。
クリスチャン・サイエンス・モニター紙によると、この新プロジェクトでは、世界中から採用されたハッカーやセキュリティー専門家の班が、グーグルのアプリケーションだけでなく、インターネット上で多くの人に使われているあらゆるソフトウェアを確認して迅速にバグを修正し、ゼロ・デイ攻撃に対抗する。
対抗班を統率するクリス・エバンス氏は、「攻撃によって被害をこうむる人の数を大幅に減らすことが目標」だと話す。
ゼロ・デイ攻撃とは、ソフトウェアの脆弱性が発見された時、それが公表される前にその脆弱性を悪用して行われる攻撃。
これまでも、セキュリティー研究者による取り組みが「ハートブリード」のような重要な発見につながった。
ハートブリードでは、専門家たちが片手間に取り組んで発見されたが、プロジェクト・ゼロでは専門家たちが常勤して監視に専念する。ニュージーランドや英国、米国から有能なハッカーがすでに集められ、最終的には10人以上の班になる見込み。
インターネットをより安全にすることで利用者がウェブサイトの閲覧やオンライン広告のクリックに関して安全と感じるようになれば、グーグルの事業も恩恵を受ける。
対抗班は、バグを見つけたらできるだけ早くソフトウェア・ベンダーに知らせ、修正プログラムを迅速に提供できるよう協力する。修正後は、透明性を高めるためにすべてのバグを外部のデータベースにファイルし、ベンダーが修正に要した時間や、バグの悪用に関する議論、過去の悪用やクラッシュ・トレースを利用者が参照できるようにする。
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