不当廉売で有利な決定を予想〜ヌーコア、輸入鉄鋼のダンピング調査
- 2014年7月28日
- 米国ビジネス
鉄鋼大手ヌーコア(Nucor、ノースカロライナ州)は、最近の輸入鋼管に関するダンピング(不当廉売)問題で米メーカーに有利な決定が出たことを受け、今後は「クロ判断」が続いて安い輸入鉄鋼の大量流入が抑えられるとの確信を強めている。
ロイター通信によると、ヌーコアのジョン・フェリオラ会長兼最高経営責任者(CEO)は先週、ワシントンDCでロビー活動をした後、「安い輸入鉄鋼が米国の経済や雇用にいかに損害を与えているか、米国の司法機関もようやく理解し始めた」と語った。
特に、近く下される予定のメキシコとトルコから輸入された鉄筋に関する最終判断については良い感触を持っており、「これまでより有利な判決が下されることを確信している」と述べた。
商務省はことし4月、不当廉売を主張する米メーカーの苦情を受け、両国から輸入される鉄筋にダンピング関税を課す仮決定を下し、さらに7月には石油や天然ガス業界が使用している韓国製鋼管への反ダンピング税適用を最終決定した。いずれも米国際貿易委員会(ITC)が最終決定すれば同税が適用される。
ヌーコアでは、棒鋼や鋼板を中心に第2四半期(4〜6月)の業績が前期より改善しており、第3四半期も一層の業績改善を見込んでいる。2Qは売り上げが前年同期比13%増の52億9000万ドル、純利益は73%増の1億4700万ドルだった。
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