リビア内戦再来か 民兵衝突、治安最悪

 【共同】リビアの首都トリポリや第2の都市東部ベンガジで7月中旬以降、民兵などの戦闘が拡大し、死者は計150人を超えた。2011年にカダフィ政権を倒した内戦の終結後、最悪の治安情勢で、国連や各国の要員は相次いで国外に退避。リビアは再び「内戦に陥った」(英紙ガーディアン)との指摘も出ている。

 暫定政府のサニ首相は民兵に話し合いと停戦を呼び掛けているが、利権を求めて武装解除を拒む民兵に比べて政府は極めて弱体で、事態好転の糸口は見えない。

 トリポリの国際空港周辺では13日から、空港に内戦後駐留を続ける西部ゼンタンの民兵と、これを駆逐しようとする西部ミスラタなどのイスラム系民兵の戦闘が激化。29日までに一般市民を含む少なくとも97人が死亡、400人以上が負傷した。

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