カウラ事件の地元で交流 脱走嫌だったと元捕虜

 【共同】太平洋戦争中の1944年、オーストラリア東部カウラの捕虜収容所から日本兵が集団脱走を図った「カウラ事件」から70年の行事で、当時の捕虜では唯一、現地入りした村上輝夫さん(93)=鳥取市=が4日、地元のカウラ高校などで生徒や当時の関係者らと交流した。

 旧日本陸軍の1等兵だった村上さんは現在のパプアニューギニア・ニューブリテン島で米軍に捕らえられ、44年5月、収容所に入れられた。待遇は恵まれていたとされるが、当時は「生きて虜囚の辱めを受けず」との戦陣訓があった。

 脱走は投票でひそかに決まった。村上さんは「『〇』と書きました」と生徒を前に語った。「本当は嫌だったし、生きて帰りたかったが、そう書かないといけない雰囲気だった」。

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