労務問題で手腕発揮 MLB次期コミッショナー

 【共同】大リーグ機構(MLB)は14日に開いたオーナー会議で、次期コミッショナーにMLB最高執行責任者(COO)のロブ・マンフレッド氏(55)を選出した。1998年7月に就任し、来年1月で退任するバド・セリグ・コミッショナー(80)の後継者は労務問題で手腕を振るい、新時代の旗手と目されている。

 マンフレッド氏は弁護士時代の87年からMLBに携わり、98年に副会長に就任。昨年9月、コミッショナーに次ぐナンバー2の地位であるCOOに昇格した。

 世界最強の労働組合とも呼ばれる大リーグ選手会との交渉ではストライキやロックアウト(経営者側による施設封鎖)を招くことなく、2002、06、11年と3度の労働協約を締結した。02年は禁止薬物規定の導入を実現し、その後も厳格化を進めた。選手会のクラーク専務理事は「すべての分野において豊富な経験を持ち、コミッショナーにふさわしい人物」と信頼を寄せる。

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