化学兵器の洋上処理完了 オバマ大統領が成果強調
- 2014年8月19日
- 世界のニュース
【共同】オバマ大統領は18日、米国の大型船「ケイプ・レイ」上で進められてきたシリアの化学兵器廃棄作業が完了したと発表した。国際社会の結束による「前例のない業績」と成果を強調する一方、シリアのアサド政権には全ての生産施設の破壊や正確な申告を求めた。
アサド大統領が昨年9月、保有する化学兵器の全廃を約束したことを受け、化学兵器禁止機関(OPCW)が廃棄計画を立案。特に危険性の高い物質がケイプ・レイに運ばれ、サリンの原料など約600トンを中和する作業が今年7月に地中海の公海上で始まっていた。
オバマ氏は声明で、アサド政権が公約通りに全ての化学兵器生産施設を破壊するかどうか注視していると強調した。また「OPCWに対するシリアの申告内容には、不備や矛盾点など重大な疑念も残されている」として、こうした問題を解消する必要性も訴えた。
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