医療関係者ら80人超死亡 エボラ出血熱でWHO事務局長

 【共同】世界保健機関(WHO)のチャン事務局長は20日、これまでに約160人の医療関係者が西アフリカでエボラ出血熱に感染し、80人以上が死亡したとする報告を、医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン電子版に発表した。

 チャン事務局長は「流行を抑え込むための貴重な人材が枯渇してしまう」と懸念。長年の内戦などに伴う貧困で現地の医療システムは崩壊しており、今回の流行が早期に終息する見通しは低いとして、数カ月間にわたって国際的な人材や物資支援が必要だと強調した。

 一方、進藤奈邦子医務官を含むWHOのチームは、WHOに報告される新たな感染者数が7月末をピークに減少する兆候がみられると同誌に報告。ただ実際に感染が制御できているかどうかは不明で、今後の動向を注視するとしている。

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