富士通、グローブレンジャーを買収 〜 軍事向け情報管理システムで米国進出

 富士通の英国子会社である富士通サービスは、米テキサス州拠点の軍事技術会社グローブレンジャー(GlobeRanger)を買収した。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、グローブレンジャーは、無線自動識別装置(RFID)を使って武器用部品の情報を一元管理するシステムを開発しており、米国防総省もグローブレンジャーの同システムを採用している。

 富士通は近年、軍需市場への進出を強化している。同社は2013年度に日本防衛省と400億円規模の取り引きをし、英国とオーストラリアでも、富士通サービスを通して軍需事業を展開している。

 その背景には、安倍政権が防衛装備移転三原則で武器輸出禁止を4月に緩和したことがある。

 グローブレンジャーのような武器関連情報管理システムには、高品位の電子部品が必要となることから、富士通は今後、傘下に収めたグローブレンジャーの事業拡張の一環として、米軍需企業に関連部品の販売を強める可能性が指摘される。

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