タンパク質が結核菌排除 九大、新薬開発も可能か

 【共同】九州大生体防御医学研究所の山崎晶教授(免疫学)らの研究グループは、人体の免疫細胞にあるタンパク質が結核菌の侵入を防ぐ働きがあることを特定し、28日付の米科学誌「イミュニティ」電子版に発表した。

 世界保健機関(WHO)の調べでは、2012年の結核による死者は世界で130万人に上る。山崎教授は、このタンパク質がもともと人体にあることから「従来の薬に耐性を持つ結核などの感染症治療薬の開発に役立つ可能性がある」としている。

 山崎教授によると、タンパク質はデクチン2と呼ばれ、免疫細胞に存在し、糖と結合する性質を持っている。研究グループが結核菌の成分を分析した結果、デクチン2は結核菌に特徴的な糖脂質「リポアラビノマンナン(LAM)」を認識することが判明。免疫細胞を活性化させ、結核菌を排除することが分かった。

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