ロムニー氏、再び脚光 共和党の苦境反映

 【共同】2012年の大統領選共和党候補ミット・ロムニー氏(67)に対し、16年次期大統領選への出馬待望論がにわかに浮上している。本人は再挑戦する気はないと繰り返すが、世論調査では高い人気を維持。有望な候補をなかなか見いだせない党内事情の裏返しといえそうだ。

 きっかけは、26日のラジオ番組でロムニー氏が口にした「状況は変わり得る」との一言。オバマ大統領に敗れた後、もう出馬はしないと断言したロムニー氏の心境に、変化が起きているとの期待交じりの観測が保守系メディアの関心をさらった。

 これに火を付けたのが、USAトゥデー紙などが中西部アイオワ州で実施した世論調査だ。アイオワは党候補を選ぶ党員集会が全米で最初に開かれる重要州。党内で出馬が予想される候補の支持率は混戦模様だが、ロムニー氏を候補に加えると、35%の圧倒的支持を獲得した。

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