ロシアにらみ緊急展開部隊 NATO、「4000人」規模

 【共同】北大西洋条約機構(NATO)のラスムセン事務総長は1日の記者会見で、ウクライナに部隊を投入したとされるロシアの脅威に対抗するため、既存の「NATO即応部隊」の一部を強化した緊急展開部隊を創設する意向を重ねて示した。

 同部隊創設は英南西部ニューポートで4、5の両日開くNATO首脳会議で採択する「即応行動計画」の柱。ラスムセン氏は数千人規模とし、加盟国が交代で要員を構成すると述べた。詳細は首脳会議後に詰めるが、ニューヨーク・タイムズ(電子版)は「4000人規模」と伝えた。

 NATO高官によると、招集から展開までにかかる日数は、NATO即応部隊の一部で最速5日だが、新たな部隊はこれを2日に早める。ロシアに対する抑止力を高めるのが最大の狙いで、緊急展開に必要な装備や燃料を、東欧やバルト諸国に事前に配置する方針だ。

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