量的緩和終了の延期も セントルイス連銀総裁
- 2014年10月16日
- アメリカ発ニュース
【共同】セントルイス連邦準備銀行のブラード総裁は16日、ブルームバーグテレビのインタビューで、インフレ期待の低下を理由に10月に予定されている量的金融緩和の終了の延期も検討すべきだとの考えを示した。
総裁は、株価下落など足元の金融市場の混乱は欧州経済の先行き不安が原因だとの見方を示し、米経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)は力強さを失っていないとした。その上で、米国のインフレ期待の低下は「中央銀行にとって考慮すべき重要な事象であり、この岐路における論理的な政策的な対応は量的緩和終了の延期だと思う」と述べた。
総裁は現時点で来年末までの1年半に米国の実質国内総生産(GDP)が平均で3%程度増加するという見通しを変えていないと強調。2015年1〜3月期の利上げが適切だとの見方にも変更はないとした。「(経済が堅調ならば)量的緩和は12月に終了すればいい」し、米経済にとってより深刻な問題があることが分かった場合には「量的緩和を強化する選択肢もある」とした。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ