QE3終了、利上げは雇用と物価次第 FOMC、雇用に著しい改善

 【共同】連邦公開市場委員会(FOMC)は29日、雇用情勢が著しく改善していることを理由に、経済の下支えのために続けてきた米国債などの金融資産の追加購入を今月で終了することを決めた。月額150億ドルあった米国債などの追加購入が来月にはゼロになる。2012年9月に始まった量的緩和第3弾の終了が決まった。

 事実上のゼロ金利政策は継続し、政策金利のフェデラルファンド(FF)金利レートの誘導目標を0〜0.25%に据え置いた。声明では「資産購入終了後も相当の期間、現在の低金利が適切だ」と

した。注目されている利上げ時期について、声明は雇用や物価動向によって前後するとの見方を強調。あくまでも、経済情勢に応じて判断する姿勢をあらためて示した。

 声明は、米経済について「緩やかなペースで拡大している」との判断を維持。先行きの懸念材料となっていた労働資源の活用不足は「徐々に消えつつある」とした。

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