「過去の結果こだわらず」 拉致再調査で北朝鮮

 【共同】北朝鮮が28、29両日の平壌での日朝協議で、拉致問題に関し「過去2回の調査結果にこだわらず、新しい角度からくまなく調査を深めていく」と伝えていたことが分かった。安倍晋三首相が30日夜、帰国した伊原純一外務省アジア大洋州局長から報告を受けた後、公邸前で記者団に明らかにした。北朝鮮は「特殊機関に対しても徹底的に調査する」と説明した。

 2回の調査は2002年と04年の調査を指しているとみられる。横田めぐみさんら拉致被害者12人に関し、北朝鮮は「8人死亡、4人未入国」と主張してきた。今回の発言は、過去の立場を事実上白紙に戻す考えを示したと受け取れる。拉致再調査に関する北朝鮮の新方針を受け、問題解決にどこまでつなげられるかが焦点になる。日本政府は再調査の進展状況を注視する構えだ。

 政府筋は30日夜、平壌での日朝協議で、北朝鮮側から拉致被害者に関する新たな安否情報については提示されなかったと明らかにした。

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