翼が誤作動、空力破壊か 宇宙船墜落で米当局

 【共同】カリフォルニア州で起きたヴァージンギャラクティックの宇宙船「スペースシップ2」試験機の墜落事故で、米運輸安全委員会(NTSB)は2日、飛行中に機体の尾部にある翼が誤作動して姿勢が乱れ、空気の力によって空中分解したとの見方を示した。

 当初はロケットエンジンが爆発したとの見方もあったが、墜落現場のモハーベ砂漠で見つかったエンジンや燃料タンクには大きな破損がみられず、エンジンの燃焼も正常だった。

 一方で搭載カメラや遠隔データの分析から、大気圏突入時に作動する「フェザー」と呼ばれる翼が、エンジン点火から11秒後に動いていたことが判明。当時の飛行速度はマッハ1超だが、この翼は本来ならマッハ1・4以上で操作するはずだった。飛行士が翼の固定を解除するレバーを誤って動かした可能性があるが、NTSBは「まだ調査中で何が原因かは分からない」としている。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る