iPSで薬の毒性予測 肝細胞を作製、大阪大 オーダーメード医療期待

 【共同】薬剤を分解する働きを持つ肝臓の細胞を人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作り、薬剤が肝臓に毒性を示すかどうかを体外で調べる手法を開発したと、大阪大と独立行政法人医薬基盤研究所のチームが10日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。

 患者の皮膚などの細胞から作製するiPS細胞は本人と同じ遺伝情報を持つ。今回の手法は個々人の肝臓の特質を体外で再現でき、人によって違う薬剤の毒性や効き目を一人一人予測するオーダーメード医療につながる可能性がある。

 肝臓ではさまざまな代謝酵素が働いて薬剤を分解している。薬の解毒がうまくいかないと肝障害などの副作用を起こすことがあり、新しい薬の開発では肝臓に毒性を示すかどうかが問題になる。

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