5行に罰金31億ドル 英米当局、相場不正操作で

 【共同】英金融行動監視機構(FCA)と米商品先物取引委員会(CFTC)は12日、シティバンクやHSBCなど欧米5銀行のトレーダーが共謀し、外国為替市場の相場を不正に操作していたとして、5行に計31億ドル(約3600億円)の罰金を科すと発表した。

 FCAによると、各行のトレーダーは2008年1月〜13年10月、顧客の取引情報を共有するなどして不正取引を繰り返した。ロンドン市場では毎日午後4時の相場を顧客取引との基準値にするのが一般的で、このレートを銀行側に有利になるよう操作して利益を得ていたという。

 米ドルやユーロ、英ポンド、日本円など10通貨で相場を不正に操っていた。外為市場は1日平均5兆3000億ドルが取引され、うちロンドン市場は約40%を占めるという。

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