夜間の防犯カメラ映像を色付きで鮮明に 〜 シャープ、赤外線暗視技術を開発

 カメラの解像度や画質が劇的に向上したにもかかわらず、防犯カメラについては、写っているものが明確に分かりにくいという欠点がいまだにある。その課題は暗い状況で特に言えることだ。

 シャープ(Sharp)では、その問題を解消する技術を開発したことで、防犯カメラに革新をもたらすものと期待される。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、シャープは、まっ暗の環境で撮られた映像を透きとおった高解像度で表示できる赤外線カラー暗視防犯カメラを近く市場投入する計画を12日に明らかにした。

 同製品は、中国政府の一部で強い関心をすでに集めている。明るい照明を夜間につけると運転者の視力と干渉を起こすことから、有料道路の料金所には比較的暗い照明が使われているが、料金を払わずに逃げる運転者が多いため、中国の当局ではシャープの新型防犯カメラを取り付けることで無銭通行車の摘発を強化しようと考えている。

 シャープでは、1ヵ月に4000台の生産を予定し、2015年までに5万台を売り上げたい考え。同社は最初に日本と中国に出荷する計画だ。

 「監視カメラ(防犯カメラ)の世界市場は現在5000万台で、年間30%で成長中だ」「成長部分の多くを中国が占めている」とシャープの検知器事業担当者は話している。

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