長期停滞論の当否は不明 フィラデルフィア連銀総裁

 【共同】フィラデルフィア連邦準備銀行のプロッサー総裁は13日、ペンシルベニア州フィラデルフィアでパネル討論に参加した。総裁は長期成長率を正確に推測するのは難しく、それが変動しているかどうかは後になってみないと分からないと指摘。サマーズ元財務長官らが唱え、先進国の潜在成長率低下を指摘する「長期停滞論」の当否は明らかではないとした。

 総裁は、長期的な潜在成長率が低いことの背景には、生産性の低下があるとした上で「金融政策は目に見える生産性の低下に対応する適切な手段ではない」と強調。一方で、長期的な成長率が下がれば安定的な政策金利の水準も低下するとし、金融政策は影響を受けると述べた。このため政策金利水準に関する見方を大きく変える時には「細心の注意を払うべきだ」と述べた。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る