オバマ戦略に見直し圧力 米国人殺害で強まる批判

 【共同】過激派「イスラム国」が新たに米国人ピーター・カシグ氏を殺害したことで、イスラム国の攻勢に歯止めをかけられないオバマ政権への批判が米国内で強まりそうだ。アジア歴訪から16日帰国したオバマ大統領は、戦略見直しを迫る圧力にさらされることになる。

 「衝撃的な地図。深刻な事態が一目瞭然だった」。米政府が最近作成したシリアの勢力分布図を見た外交筋は、目を丸くした。イスラム国が勢力を急拡大させ、アサド政権にほぼ匹敵する地域を支配。米欧が後押しするシリア反体制派は、そのはざまで見えなくなりつつあった。

 米軍はシリアとイラクで空爆を続けているが、イスラム国の勢いに陰りは見えない。オバマ大統領はイラク軍の訓練や戦術支援に当たる米兵を倍増し、最大3100人規模とする方針を7日に表明。「攻勢に転じる」と宣言したばかりだ。

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