21日衆院解散 約束置き去り選挙戦へ 揺らぐ政治の信頼
- 2014年11月20日
- 日本発ニュース
【共同】安倍晋三首相は21日、衆院を解散し、選挙戦に臨む。消費税増税の国民負担増を求める代わりに「議員も身を切る」として実現するはずだった衆院の定数削減は放置されたまま。今国会で首相が看板政策にした法案も半ば捨て置いた形だ。野党側は「約束はどうなったのか。次の任期4年間を白紙委任するわけにはいかない」(民主党幹部)と反発する。ただ定数削減の約束には民主党も関与した。政治全体の信頼が揺らいでいる。
「厳しい選挙戦になるのはもとより覚悟。しっかり勝ち抜く」。首相は解散を控えた20日、東京都内の会合で12月14日投開票の衆院選へ全力を尽くすと宣言した。
解散断行でうやむやになりかねないのが衆院の定数削減だ。2012年11月当時、野党の自民党総裁だった首相は党首討論で、民主党政権の野田佳彦首相が解散と引き換えに求めた13年通常国会中の実現を約束した。その後、公明党も交えて自公民3党で結論を出すとした正式合意を結んだ。
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