市長に背向ける警官たち NY、射殺事件で険悪に

 【共同】リベラルな立場から警察を批判することが多いニューヨークのデブラシオ市長と、ニューヨーク市警の対立が険悪化している。射殺された警官の葬儀であいさつする市長に多くの警官が背を向け、犯罪取り締まりの活動も停滞。露骨な反抗姿勢に、地元メディアや市民はあきれ顔だ。

 米国では昨年、黒人男性が白人警官に殺害される事件が続発。ニューヨークでも警察の横暴と人種差別への抗議活動が繰り返された。市長は抗議に理解を示す発言をし、市警側に不満が募った。

 こうした中、昨年12月、警察に反感を持つ黒人の男が市警の警官2人を射殺した。警官の職員組合の幹部は、警察批判を容認する市長の姿勢が事件を招いたとして「市長の手は血で汚れている」と激しく非難。市警と市長の確執が表面化した。

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