ベインへの身売りに合意へ〜TIオートモーティブ

 昨年、ベイン・キャピタル・パートナーズへの身売り計画を取りやめた自動車燃料システム製造のTIオートモーティブが、再びベインに身売りすることで合意に近づいたことが分かった。

 ブルームバーグ通信が関係筋の話として伝えたところによると、TIの身売りは、昨年と同じ20億ドル超の売却価格で2週間以内に合意に達する可能性がある。その後株主による議決が行われるが、意見がまとまるとは限らず、取引が成立する保証はない。

 オークツリー・キャピタル・グループを含む複数のヘッジファンドが所有していたTIは昨年、パンプローナ・キャピタル・マネジメントからの対抗的買収提案を検討するため、ベインへの身売りをいったん取りやめていた。関係3社はいずれも論評を控えている。ベインとTIの交渉再開は今月4日、英テレグラフ紙が最初に報じた。

 1919年創業のTIは、かつてフォードのモデルTの燃料配管を供給したことで有名。しかし2007年の債務整理で、オークツリーとディケーネ・キャピタル・マネジメントが率いる投資グループに買収された。13年の売上高は30億ドルで、その4分の1以上を北米地域占めた。

 ベインのウェブサイトによると、同社は800億ドル相当の資産を管理する。投資先にはテキサス拠点のマイケルズ・ストアーズや独自動車部品メーカーのFTEオートモーティブなどがある。

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