イスラム国人質交換要求 時間切れ、高まる緊張 政権中枢に焦燥感

 【共同】安倍政権は28日、ジャーナリスト後藤健二さん(47)とサジダ・リシャウィ死刑囚との「人質交換交渉」のタイムリミットを迎え、一段と緊張感を高めた。ヨルダンと、後藤さんの解放と引き換えに同国で収監中の死刑囚を釈放するよう求める犯人側との交渉は続くのか。後藤さんの安否は確認できるのか。「親日国ヨルダンに頼るしかない」(政府筋)とされる政権の焦りをよそに、時間が刻一刻と過ぎる。

 過激派「イスラム国」を名乗るグループが設定した「24時間」の期限を控えた28日午後2時45分ごろ、参院本会議場。各党の代表質問に出席中の岸田文雄外相が急きょ席を立ち、国会から外務省に車で引き揚げた。記者団の問い掛けに「ヨルダンの現地対策本部と連絡を取り合う」と言い残すと、慌ただしく執務室へ入った。

 首都アンマンにある日本大使館に設置された現地対策本部では、中山泰秀外務副大臣が陣頭指揮を執っている。中山氏との連絡を急ぐ岸田氏の動向は、事件が新たな局面にさしかかっている印象を周囲に与えた。

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