対テロ優先か、情報保護か EU、搭乗客データで対立

 【共同】フランスでの連続テロなどを受け、テロ防止策強化を図る欧州連合(EU)で、航空機の搭乗客データを集める制度の導入をめぐり対立が深刻化している。欧州委員会や各国政府は導入を主張するが、プライバシーに敏感な欧州市民を代表する欧州議会が慎重姿勢なためだ。

 シリアなどでイスラム過激派と関わった人物の移動を把握するには国境を越えた情報の共有が重要だ。

 航空券を予約する際に航空会社に記録される名前や連絡先などのデータ(PNR)は、2001年の米中枢同時テロ後、米国政府がテロ防止策に活用する情報として重視。EUは米国とPNR提供に関する協定を結んだものの、EUとして航空会社にPNRを当局に提供させる制度はまだ導入されていない。

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