ソフトバンクとIBM、ワトソンで提携 〜 日本語化と法人向けサービスを販売

 IBMとソフトバンクは9日、IBMの人工知能ワトソン(Watson)を日本語に対応させることと、それによって可能になるワトソンの諸機能の日本国内販売で提携した。

 テッククランチ誌によると、ロボティクス事業に進出したばかりのソフトバンクと、ワトソン商品化に注力するIBMは、ワトソンに日本語を学ばせることでその人工知能を日本企業向けに商品化することで思惑が一致して提携にいたった。

 IBMはこれまで、ワトソンの商品化を優先事項の一つに位置づけ、医療分野でのデータ解析や大規模データ(big data)分析をクラウド電算サービスとして売り込んできた。

 ワトソンの人工知能は基本的には、自然言語を認識すると同時に、人からの質問に対し、膨大な量のデータを瞬時に分析することで解答を導き出す。

 両社はまず、ワトソンの日本語習得に着手し、その後、教育や金融、医療、小売といった業界向けに、たとえば、膨大な量のデータを解析することで導き出される推奨商品に関する助言といった機能をソフトバンクのデータ・センター経由でクラウド・サービスとして販売する

 両社はまた、ワトソンのプラットフォームで稼働するアプリケーションを第三者開発業者が開発できる体制や、ワトソン活用を促進する環境の整備でも協力する。

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