西川農相辞任 「政治とカネ」再び激震 説明果たさず幕引き

 【共同】西川公也農相が23日、自らの「政治とカネ」問題を受けて辞任し安倍政権に激震が走った。昨年10月の閣僚のダブル辞任に続き3人目だ。「唐突感のある」(民主党幹部)交代劇は、辞任の表明から2時間足らずで後任が就任する「用意周到ぶり」(与党筋)で幕引きを図った形だが、疑惑への説明責任はなおざりのまま。農協改革など「安倍カラー」政策を抱えた政権運営への痛手は拭えず、2015年度予算案の国会審議への影響も避けられない。

 「西川氏の意思を尊重した。大変残念だ」。官邸で西川氏の辞表を受理した後、安倍晋三首相はこう苦悩の表情を浮かべた。

 自らが代表を務める自民党支部が国の補助金の対象だった木材加工会社から寄付を受けた問題を皮切りに、「芋づる式」に明るみに出た西川氏の疑惑。当初は「守り切れる」(党幹部)と判断した官邸側も、今後への不安を募らせ始めていたことは想像に難くない。

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